学校一覧

プロトタイプは文字通り「おかえり集学校プロジェクト」第1校目としてのものです。ここに決まるまでは20ヶ所近く空き校舎 を見学に行くもことごとく断られ続けました。やっとの思いで実現できた記念すべき第1校目になります。当初の町との約束としては、今後、全国に集学校が広がって行った暁には、必ずこの長沢集学校（舟形町）の存在を忘れないように、またここをアピールして欲しいと言われました。（現在進行形）

このコンセプトは、現地視察のときに区長さんや自治会の方々からお話を伺い、「ここの地域では昔から教育に力を入れていて学校に対する思い入れも深い」と聞いていたのと、今では地域の高齢化率もどんどんと上がっていると聞き、また、ここで子供たちが新しい産業を育めるような場所にという思いでこのコンセプトになりました。

長南町は都市部から比較的アクセスしやすいため、東京まで通勤している人が多いと聞いていました。そこで、長南集学校は「働く女性」の活躍を後押しできる場所として場所として機能するのではないかと思い、また拠点の立ち上げから携わっているスタッフの鈴木も同様に「働く女性」としてロールモデルになるのではないかと思い、このコンセプトができました。 長南集学校に初めて訪れたのは、まだ現役の小学校として使われていた頃。その3年後から、全国で2校目の集学校としてリスタートしました。集学校としての実績が少なく、地域の方へイメージをお伝えするのが難しかったのですが、今となっては地域の誰でも知っている場所になったと思います。

この「海洋教育」のコンセプトになった背景には、瀬戸内海を中心とした沿岸部では昔から水軍や造船または塩田など海にまつわる文化や歴史がたくさんあります。まさに生活の一部として海は欠かせないものと聞いています。更にこの忠海地区では、当時は二窓と言われ神話にも登場する場所だったようです。また二窓神明祭りは高さ24ｍにもなる藁や竹で作った支柱を燃やす日本でも珍しいお祭りの様で、テレビなどにもよく取り上げられていた様です。他にも地元の人たちは瀬戸内海で採れた海産物を普段からよく食べているようで、食・生活・産業・歴史など海からの恵みは切っても切り離せないという事でこのコンセプトになりました。

立山連峰を望む壮大な山々と谷口がある東谷地区を強調して山と谷。また、周辺には屋内で子供たちが遊べる場所がないと聞いて週末親子ずれが集まれる場所になればと思いこのコンセプトになりました。他の拠点と大きく異なるのは、町と集学校が按分されている施設となります。町が使用している大部分は郷土資料などの保管庫となっており、集学校の空き教室部分がほとんどありません。その分施設の改修も町側で行ってくれることも多いという側面もあります。